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過去のポエム。

高校3年生から大学3回生くらいまでに綴っていた詩を読み返していたら、

けっこういろんなこと、書いてた。 

今、せっかくまたブログをやっていることだから、

その過去の詩をここに残しておこうかなって、思った。


わたしの生きた足跡です。


******************************



【・わたぼうし・】




ふんわり ふわり

わたぼうし

夢をのせて運んでく


ふんわり ふわり

わたぼうし

風になって飛んでゆく


サンサンと照る太陽の

日差しを浴びて

むんむんと

キラキラ輝く星たちの

光に照らされ

ぐんぐんと



僕らはまだまだ

のびてゆく




.....fin......

――――――――――――――


【 夢 】



小石ほどの空があって
ため息ほどの海があって
そこに僕が在る



今日も風に吹かれながら
大空を夢見てる
大海を描いてる

いつかは
数えきれない程の
星を瞬いて
七色の虹になるんだ


僕はそこに在るだけの飾りじゃないから
自分自身の輝きを放って
大きくありたい



オーロラ輝く空があって
くじら汐噴く海があって
そこに僕がいる



『夢』 fin.

――――――――――――――


【追憶の風】



ひどく懐かしい感じがした。


砂丘をなでるような、
手から流れ散る白砂のような、
心から流れゆく追憶のメロディーに
感慨深く目を閉じて紡がれる、哀のうた。


風のせせらぎに、
昔見た同じ太陽。
色褪せない月と、
景色が調和するハーモニー。


すべては記憶の中で生きている。


今、自然に溢れ出る涙は
感動の涙なのか、
感慨の涙なのか、


目の前に広がる景色の色たちは、
なぜか僕の心に呼びかける。


知らないはずのメロディー、
知らないはずの景色、


なのに、
そこには確かに、あの頃の風がいた。




僕には見えたよ、
目に見えない沢山の音。

 



....〜fin〜....

――――――――――――――



【いのち】



それは空耳のような微かな響きで、
僕の前から忽然と消えた。


大きく大きく膨らんだ風船が
パァンと割れた時の様に、
その消失感は切ない程胸を突く。


今まで在った何かが割れた。
聞こえぬ悲鳴で散っていった。


「綺麗だね」と呟くアナタは、
散った桜の儚さを知らない。


今まで在った何かが崩れた。
聞こえぬ悲鳴で枯れていった。


もう、ここには何もない。


在るのは踏まれて土に汚れた
褪せた色の花びらだけで、
頭上の木を見上げても
華やかだったあの日の面影は、
もう、どこにも咲いてなかった。


なぜ、こんなにも儚いのだろう。
人の世の切なさは、
人の世の刹那さは。


声なき声を張り上げて、
泣いた揚げ句 それでも君は
セピア色の追憶を
思い出に変える事が出来ない。


拍車を掛けるかの様に、
吹き曝しで穴だらけの心を
風潮の風が通り抜けた。



桜、桜、世の哀を、
歌って踊って散ってゆく。


桜、桜、なんて綺麗な、


浮世草紙の哀の花。
浮き世時代の哀の花。

 



.......〜end〜........

――――――――――――――



【ひとり小路】



ぽっち ぽっち ぽっち ぽっち
歩いてきた、名無しのふたり小路。


意地っ張りの名誉に賭けて、
サラバ汽笛の悲しき最期に
涙堪えて手を振った。


振り返り見ても、
振り省みても、
届かぬ海の隔たり。
戻らぬ記憶の秒針。


寂しいけれど、
迫る時の流れに押されて
感慨に浸る暇なく、前へと足を運んだ。



けれど、
やっぱり立ち止まってしまう。



僕は、それほど強くはないから。。



ぽっち ぽっち ぽっち ぽっち
歩いてゆけない、ひとり孤道。


日常列車に乗り遅れて、
届かぬ空に手を伸ばしては
打ちつける波に揉まれてしまう。


追憶のパズルに翻弄されて、
今さえ見失ってしまった。


僕は、灯台さえない静寂の海に 溺れている魚。


決して強くはないけれど、
それでも何とか明日に縋りついて
海を越えていくんだ。


振り返れど見えぬ過去。
けれど、すぐに立ち直れるはず。


心の中に、永久に散る事のない
君との足跡が刻まれているから。



ぽっち ぽっち ぽっち ぽっち
歩いていこう。



“君との ひとり小路。”

 



『ひとり小路』 fin.

――――――――――――――



【噂のその又、風来坊】



なぜ 噂の風来坊さんは
ひとり歩きが好きなんだろう?


宛もなく さまよい歩いては
人々に要らぬ報告をもたらしてくれる


いつしか漣に乗せて
波紋してゆくんだ


出先も分からない
根拠もない風来坊さんを


どうして、


そぅ簡単に招き入れるの?

 



『噂のその又、風来坊』

――――――――――――――



【矛盾】



なんだかね、さいきん矛盾を感じるんだ。


小さいころ見てた景色は何だったんだろう?って。


なんだかね、さいきん矛盾を感じるんだ。


あれ? 空ってこんなに狭かったっけ、って。


なんだかね、さいきん矛盾を感じるんだ。


人の世の醜さに。




それでも信じてるんだ。


信じたいんだ。




だからお願い。


私から奪わないで、


愛を。


私に与えて、


裏のない笑顔を。


 

end.

――――――――――――――


【 ぼくと空。】




ぼくがまだおさない


ちっちゃな、ちっちゃな二葉のとき、


空はひろくかんじてた。




ぼくが大きくなるにつれて、


ちっちゃく、ちっちゃくなってゆくよ。




「なぜだろう?」の疑問符を、


投げかけないまま育ってく。



さびしい、さびしい、さびしいね。





ちいさなぼくと、


小さな空。



 


『 ぼくと空。』 fin.

――――――――――――――


【花咲かじぃさん】



曇り空。


晴れ無き心を見上げる度、
沈む思いの仇桜。


曇り空。


晴れなきキミを思う度、
身も心も砕かれる。




さぁ、どうして窓を開けよう?
踏み散らかした無数の愛で。




あぁ、どうか花咲かじぃさん、
私の心に花を下さい。


「心に花を咲かせましょう。」


誰か私に酸素を頂戴、


「心に花を咲かせましょう。」


誰か私に愛を頂戴、

 



もう、誰も信用出来ない、


偽りだらけの花咲かじぃさん。

 


end.

――――――――――――――


【一番大切なモノ】



水が枯れていました。
川が止まっていました。


あの頃は良かったと、
泣き疲れたのでしょうか?


配列よく並んだ二輪車は、
まるで軍隊の弔いのよう。


少しの命を与えられたものは、
自分の中で留めるだけで、
あらがう事が出来ないのです。


無造作にいじくられた世界で、
懸命に顔を出していても 土に埋もれてしまう。


所詮、弱者は強者には敵わないのでしょうか?


僕が避雷針になって、
すべての痛みを一身に受けれたなら・・。
なんて偽善者ぶって、


僕は、ただの負け犬の遠吠えでしかないのです。




なぜ、こうも不公平なのでしょうか?
この世の幸せって何なのでしょうか?


雑学ばかり身に付けて、
大切なモノを落としてしまったようです。


水たまりの中、道端の隅、海の中、空の彼方、


どうやら僕らは、探す場所を間違えてるようです。


真っ白になれば すぐに見つかる場所なのに、
僕らは探そうともしない。

 



生きていく上で 一番大切なモノって、何ですか?

 



『一番大切なモノ』 fin?


――――――――――――――

 


あのね、


風は避けてはくれないの。


海はね、


黒くて深いものなの。


それはね、


もぅ変えられないモノでしょ?




だから私が、


溺れないように、シャンと立って、


前を向くしかないの。

 


――――――――――――――


【ひとりごと。】



どんなに着飾って宝石を身に纏っても、
心のキズは癒えやしないんだ。
羽ばたけやしないんだ。


それでも、そうする事でしか
自分を繋ぎ止める術を知らないから、
私はまた、同じ道を通る。


人の醜さは痛い程知ってる。
世の中の汚さも十分すぎる程身に沁みた。


けれど、
それでも信じてしまうのは、
やっぱり、人が負ったキズは、
人でしか癒せないからだろうか?


人間が一番醜い生き物だという事を、
どうしようもない愚かな生き物だという事を、
十分すぎる程分かった今だからこそ、
私は云いたい。



人間は良いところいっぱいあるんだよ、って。
人間って本当は素晴らしいんだよ、って。



それが、私の見つけた終着点。

 


...fin....

――――――――――――――


【ヒストリー】



今日、笑った。
今日、泣いた。



消えない傷跡も、
癒えないあの日も、
いつかは洗い流せるからと、
無責任な言い訳は捨てて、


笑った今日も、
泣いた今日も、
同じ一日、大切な一日だから、
もう、白紙に戻したいなんて言わない。


果てしない五線上に、
愉快に並ぶ音符のように、
不協和音があったっていい。
長い休符があったっていい。


いつ終わるか分からない終止線まで、
次の小節はどんな音色を奏でようかと、
考えてみるのもいいかもしれない。


羽ばたけなくたっていい。
地に足を引きずられながらでもいい。


がむしゃらになってでも、
歩き続ける事に意味があるのだから。


悩んだっていい。
つまづいたっていい。


笑ったあの日があったからこそ、
泣いたあの日があったからこそ、


今日の私がいるのだから。
今の私がいるのだから。



今日、笑った。
今日、泣いた。



「 今、生きている。」

 



『ヒストリー』 fin.

――――――――――――――


【穴空き風船】



白い砂地の上
僕は手で蝶を形創り
羽ばたけと空を見張る。


それは 穴の空いた風船に
息を吹き込むかのよう。


膨らむはずのない
穴空き風船。


それでも僕は諦めない。


スコップ片手に砂の台を造り
それに乗る。


出来るだけ高く、
出来るだけ高く空に近づきたいと、


けれども僕の蝶は羽ばたけない。


砂の城が崩れる時の様な
そんな焦燥感。


砂の台は
いつしか波にさらわれて、


僕の足は
いつしか砂に飲み込まれていた。


紅い太陽は笑って、
僕は泣く。


それでもまた 同じ事を繰り返す。



穴の空いた風船に
息を吹き込む。


そっと、
そっと、


破れないように。

 


『穴空き風船』 fin.

――――――――――――――


僕は 自分の名前が大嫌いだった。



【テントウムシ】



僕は ちっぽけなカラダで
精一杯生きている。


けれど、ちっぽけな僕は
ちいさな風にだって飛ばされる。


だから、精一杯の力で葉に縋りつく。


それでも 無気力な僕は転ぶんだ。



命名、『転倒虫』


そう言って 皆な笑う。



あぁ、なんて僕にお似合いの名前なんだろぅ。


笑っちゃうほど涙が出る。
だって、僕にはピッタリだもの。



何でこんな姿に生まれたのだろぅ?
僕が望んだ訳じゃない。


何で明日なんてあるんだろぅ?
僕が望んだ訳じゃない。


明日が在るから僕は生きる?


違う、


僕が生きるから明日が在るんだ。


僕が今日でストップしてしまえば、
明日なんて来ないんだ。



人生に転んでしまった僕は、
本当の転倒虫になってしまうところだった。



キミに出会わなければ...



キミは僕を『テントウムシ』と呼んだ。
ヒカリ輝く『天道虫』と呼んだ。


僕は叱られた。


お空に輝く太陽の、
お天道様の名をもらい、
何をクヨクヨ生きてるんだと。


僕は勘違いしてた。


『テントウムシ』と そう呼ばれ、
『転倒虫』と置き換えたのは、
他でもない 僕の勝手な被害妄想。


誰も僕を嫌ってなんかはいなかった。
全て僕が造り上げた世界。


    :
    :


しっかりと目を見開けば、
そこには異う世界が色づいていた。


    :
    :


『テントウムシ』、


 『天道虫』。

 


今なら言える、


僕はこの名前が大好きだ。

 



『テントウムシ』 fin.

――――――――――――――



【ありがとう】



 

「ありがとう」ってステキだよね。


人間だけが表現する事のできる、


魔法のような、ステキな言葉。




ひとことでいいんだ。


たった一言「ありがとう」と言うだけで、


あなたもわたしもハッピーになれる。



だから、私は心から云いたいんだ。




生まれてこれて、ありがとう。


家族がいてくれて、ありがとう。


友達に出会えた事、ありがとう。


そして 今、生きていること、



「 ありがとう。」

 



fin.

――――――――――――――



【無人小舟】



なんだかね、


揺られた無人の小舟は
自分の意志とは関係なく
どんどん どんどん
流されてゆくんだと、
考えて急に悲しくなった。


真っ暗闇な海の上、
いつ沈むか分からない足場の中で
ひとり、孤独な無人小舟は
助けを求める事も出来ず、
ゆらり ゆらりと
流されてゆく。


明日も見えない、
昨日も知らない、
存在さえ分からない、


ただただ浮遊するだけの毎日。


呼んでも届かない、
手を振っても 誰も気付いてくれない、


真っ暗闇の無人小舟。



少し息苦しさを感じた今日、
ふと、そんな事を考えて、


なんだか急に、悲しくなった。

 


『無人小舟』 fin.

――――――――――――――



【冬越し雪だるま】



僕は、一面の花畑が見てみたかった。


僕は、暖かな日差しを浴びてみたかった。


僕は、真っ赤な紅葉と踊ってみたかった。




けれど 僕は、ゆきだるまだった。


溶けゆく季節の雪だるまだった…。



僕の願いの結晶は、
いつしか水となって消えていった。


       *
      :
      :
      :
      :
      :
      :


もうすぐ春の訪れなのです。


      :
      :
      :
      :
      :
      :
      *


僕は、春の心地よさを知らない。


僕は、夏の暖かさを知らない。


僕は、秋の物悲しさを知らない。


冷たい冬の雪だるま。



でも、いつかは
溶けない雪だるまになって、


四季を渡り歩いてみたい。


      :
      :
      :
      :
      *

 
『 僕は 冬越し雪だるま。』


      *
      :
      :
      :
      :
      :

 



fin.

――――――――――――――


【まるい世界は僕らの中に】



僕らの地球はまんまるだ。


とても丸くて とてもキレイ。
宝石みたいな輝きだ。


なのに僕らの住む この世界は、
いつまで経っても四角いまんまだ。


着飾って綺麗に見せたって、
顕微鏡で見てみたら、
小さなデコボコが連なって
いつもトゲトゲ喧嘩してる。


何かがヤスリになって、
何かをゴシゴシ削ったら、
世界は丸くなりました。なんて、


そんな話あるわけない。
そんな救世主いるわけがない。


一人一人の意志が大切なんだ。


僕らは汚くて弱いから、
キレイで強いものに憧れる。
手に入れたいと思う。


でも、そうじゃないんだ。


大事なのはそこじゃなくて、
もっと簡単なこと。


隣のキミと手を繋ぐんだ。
隣のキミは そのまた隣のキミと。


どんどん どんどん繋がってく。


ずっと ずっと広がってく。


とてもステキな事だと思う。



救世主なんかいなくたって、
一人一人のちょっとした勇気で、
世界はまるくなれるんだ。




地球はほんとにキレイなんだと、
胸張って言える僕等に、


そうなりたいと思う。

 

――――――――――――――


【僕らの還る場所】



僕らは静かに耳を傾けていた、
生きてる鼓動を聴くために。


聴こえるのは波の音と、
小さな泡ぶくがぶつかって
弾け散る瞬間の音。


僕らは静かに眼を閉じていた、
生きてる軌跡を辿るために。


見えるのは風のせせらぎと、
木々の狭間から揺れ歌う
木漏れ日の笑いや喜びの色。


色々な知識を身に付けた服も
全て脱いでしまえば同じ生命体で、


真っ白の心を纏った僕らは、
本当は君たちの兄弟なんだ。


いつも刃向かってばかりで
忘れがちな僕らだけれど、
ほんとはいつも感謝してる。


手持ち無沙汰にならないように、
色んな雑学を入れ込んだ
この溢れそうなタンスの奥に、
自然体の僕がいる。


今はまだ眠れないけど、
いつか自然のサイクルで
ほんとに目を瞑る時がきたら、
君たちの元へ還ろうと思う。




僕らが初めて命をもらった、
遥か遠くの最古の母。

 


fin.

――――――――――――――


【迷い風もよう。】



  迷い風ふいた


  僕は泣いた


  一人で泣いた

 



  空はとても蒼くて


  とてもとても広すぎて


  掲げた僕のちっぽけな手が


  よりいっそう貧弱に見えた


 


  どこにいても


  どこをみても


  無二の空に代わりはない


 


  そんな自分になりたくて


  歩き出したその道に


  沈む背中が影を落とした


 


 



  迷い風ふくその中で


  僕は一人 ポツンといた


 


  僕は独り、泣いていた

 

 


 ...fin...

――――――――――――――


【切り株】



いらない部分を切り捨てて


切り捨てて、
切り捨てて、
切り捨てて、


最終この僕が生まれました。


カッコつけたその文体も
ひね曲がったその形式も


削ぎ落として、
削ぎ落として、
削ぎ落として、


最終この形になりました。

 



ただ、僕は素直でいたいだけなのです。


ただ、それだけなのです。

 



『切り株』 fin.

――――――――――――――


【海のざぶ〜ん】



足下に掠めた空がまた引いて海になった。


手で掬った懐かしい季節は、
透した風になってポトンと消えた。


寝ころんで見上げた空は、
いつの間にか霞んでいたようだ。


時は止まることはなく、
音を立てるわけもなく、


ただ刻々と、また酷々と、
気づかぬうちに通り過ぎてゆく。


さぶ〜ん、さぶん。


見えない地に一人、立たされたような、
見送り舟のないこの時代。


辺りは黒、一切の黒。


助け旗を挙 ≪このあと消失。≫

 

――――――――――――――


 

【強がりの涙】


 

もう、寂しくなんてないからと


言い訳する私は




ただの嘘つき、


ただの嘘つき。

 


 

『強がりの涙』 end.

――――――――――――――



【強がりの背中】



ポンッと押してみたら
あっけなく倒れた、
強がりの背中。


大丈夫?なんて、
分かりきったこと聞かないで。


一度転んでしまった体を
もう一度立て直すのに
時間がかかる事くらい、


自分が一番よく知っている。



それでも強がりは笑って答えた。


「うん、大丈夫。」


「気にしないで。」




オレンジ色の夕日の下で、
一人になった強がりの背中は、


小さく小刻みに震えていた。



「私は大丈夫」


「私は大丈夫」と。

 



end.

――――――――――――――


ボールがころころと転がります。


いったい何から逃げているのでしょう?


蹴られるのが恐いから、
先回りしているのでしょうか?
それは回避と呼べるのでしょうか?


いいえ、
それではただの逃避でしかないのです。


一度振り向いてみてください。


あなたを蹴ろうとしているその足は、
向かい風なのでしょうか?


あなたを痛めつけようとしている
加害者なのでしょうか?


もう一度向き合ってみてください。


ただ後ろ背を押してくれるために
やってきた救世主かもしれません。


動かないあなたの意志を推すために
やってきた愛かもしれません。


いつかあなたの拙い足取りで転がったボールが
壁にぶつからないように
違う方向へと蹴ってもらってください。




こわがらないで、ちゃんと歩ける。




たとえ、今あなたの置かれてる状況が困難でも、


いつまでも同じ方向に吹く風などないように、


風はいつも気ままでいたずらっ子だけど、


いつか、ふと眼を開いたとき、


それは追い風に変わってるから。

 



『あなたは決して一人じゃない』


 


fin.

――――――――――――――


【君の空、僕の羽】



例えば此処に
君の見た空があって、


僕の見た灰色の日々を
すべて
真っ青に塗り替えてくれたなら、


この不必要な羽を切り捨てて
君にあげてもかまわない。


無意味な争いで枯れてしまった、
この銃も、景色も、心も、涙も、
君の空は暖かく包んでくれるから


汚れてしまった瞳を閉じて
僕はまた、笑うことが出来るんだ。


      :
      :
      :
      :
      :
      :


君はいつも羽がほしいと言っていた。


空という雄大な君は、
ちっぽけな僕からしたら
疎ましいほど輝いて見えた。


それでも君は 羽がほしいと言う。


僕からしたら羽なんて
所詮、気休めの飾りでしかなくて、


君の心はいつだって
遥か遠くに羽ばたいてゆけると、


いつでも僕は そう思っている。


     :
     :
     :
     :
     :


  君という空こそが、


いつも僕の羽だったんだ。


     :
     :
     :
     :
     :




『君の空、僕の羽』 fin.

――――――――――――――


【雨音】


 


雨の音が聞こえた。


耳障り、不協和音、


叩きつけるように、空が泣いている。




悲しいのかな、


寂しいのかな、




人の心が枯れゆくことに。


 


『雨音』 fin.

――――――――――――――


【こころ模様】



川がザァザァと流れていたのであります。


木がザワザワと暴れだしたのであります。


魚はピシャンッと飛び跳ねました。


地の底から何かを察知した模様です。


空はまるで、


零してしまった絵の具のように荒れていました。


灰色を塗りたくった雲は


まだ仲直りしたくないようで、


意地の張り合いっこの始まりです。


それに悲しさを覚えた雨は、


シトシトと泣くばかりでありました。


そんな様子をフィルムごしに見ていたのは、


卑怯者の僕なのです。




ふと空を掃く鳥たちが、


零した絵の具を拭き取るように


何度も何度も行き来して、


いがみ合いは嫌だと訴え始めました。




勇気ある鳥たちに


軽い身震いをもらった僕の体は、


窓を叩き割って飛び出しました。


殻に閉じこもっていた僕の心も、


後を追って飛び出しました。




すると いつの間にか


いつぶりかのお日様が


久しぶりと、丸いお顔で


手を振ってくれたのであります。

 




『こころ模様』 fin.

――――――――――――――


【悲しみの雪】




悲しみは降ってくる。


山から、海から、空から、内から、




ずっしりと積もるくせに、


降ってくるはふわふわと。


それでいてさり気なく、


こんこんと降ってくる。

 



悲しみは降ってくる。


悲しみが降ってくる。

 




『悲しみの雪』 fin.

――――――――――――――


【うそはき小僧】



寂しいなんて いわないよ?


空が僕に降りかかってきたって


風が僕に体当たりしてきたって


海が僕に覆い被さってきたって


寂しい なんて いわない


大粒の涙なんて重たいから


早く落としてしまえばいいのに


しつこいほど


僕の目から離れようとしない


心が痛いならちょんぎってしまえばいい


そう思ってハサミを入れたけど


余計にズタズタになってしまったよ


縫い合わせようとしたけれど


僕の不器用な手先じゃ無理だった




どうして僕は行き当たりばったりで


なおも我慢しか知らないのだろう?


まるで人生が心に積もったみたいだ




それでも僕はいわない


寂しい なんて いわない




寂しい なんて いえない

 



『うそはき小僧』 fin.

――――――――――――――


【勘違いの重なり】



赤とんぼがとまった空は、
とても紅かったのだ。


紅く紅く染め上げて、
小さく悲鳴を上げていた。


幼心に僕は、
そっと空に触れてみようと思い
鬼ごっこに疲れた足で
すくっと背伸びをしてみるのだ。


屋根よりも低い僕の背丈を、
目一杯に引き伸ばして
手を掲げてみた。


だけど、
夕焼けが綺麗だなんて、
真っ赤な嘘だったのだ。


僕の見たその空は、
悲しそうに鳴いていた。


頬を真っ赤に染めて、
寂しい寂しいと泣いていた。


ジリジリ焼かれて可哀想にと、
僕は捕らえた赤とんぼを
優しく空に放してやった。


一人よりは二人の方がいい。
ただ、そう思っただけなのである。


赤とんぼはどうやら
お空とお友達になりたかったようで、
直ぐさま空へ旅立った。


僕の手をトンと蹴って、
嬉しそうに飛びだった。




寂しそうにまっていた
空っぽの僕の虫かごを、


優越感で一杯の心と
一緒に連れて帰ったのだ。

 



『勘違いの重なり』 fin

――――――――――――――


【わたしの不思議】




わたしはときおり不思議になるのよ。


どうして宇宙は地球を生んだのかって、




わたしはときおり不思議になるのよ。


どうして地球は人間を生んだのかって、




わたしはときおり不思議になるのよ。


どうして人間は憎しみを生んだのかって、




わたしはときおり不思議になるのよ。


どうして貴女は新たな命を生んだのかって、

 



わたしは知ってるわ。


たっぷりと愛情を注ぎたかったのよね。


知りたかったのよね、


ひとつの命がどれほど尊いかって。




でもね、


わたしはときおり不思議でならないの。




それほど尊い命を、


どうしてそう簡単に踏みにじることが出来るのかって。

 



わたしは不思議でならないの、

 




『わたしの不思議』 fin.

――――――――――――――


【白銀のかくれんぼ】



僕の見る世界に靴は二足あればいい。
君と僕とで半分こ、


歩く速さは一定の方がいい。
急に止まってしまうよりは、


冷たい風が吹いても
折れてしまわないように
暖かいコートが欲しい。


それと 君が一人、隣にいればいい。


白銀の雪の中、
君と二人でかくれんぼ。


歩き疲れて前も見れないのに、
叫び続けて声も出ないのに、
僕はいつまでも君をさがす。


冷たい地べた這いずりまわって、
手探りで何度も叫んだ、君の名前。


ついさっきまで隣で笑っていたのに、
たちの悪いかくれんぼなんて、
もうごめんだ。


いない、みえない、


僕の見る世界から君が消えた。


雪と同じ色に染まった息が、
ひとつ、小さくなって途絶えた。


なぜ 泣いた涙までが冷たい氷になって、
ガラスのように散ってしまう?


空の涙は 柔らかい雪になって、
僕らをあたたかく包み込んでくれるのに。


 


ねぇ、ごめんね。


最後まで見つけられなかったよ。


かくれんぼ、


昔から隠れるの上手だったよね。


最期くらいは見つけたかったな…


僕の大好きな、


君の笑い声。

 



白銀の雪の中、


君は一人でかくれんぼ。


僕は独りでさみしんぼ。


 


 

.....fin.....

――――――――――――――


【遠視】



遥か遠く...
雪が降っているのが
目に映る。


真っ白の中にいるキツネも
とても楽しそうに
はしゃいでいる。


雪の正体は雨だと聞くのに、
なぜか私の周りの雨とは別物みたい。


空が青々と照るから
咲かせた花や木々も嬉しそう。


聴こえる私の鈴の音は、
あの鷹になりたくて
真似をしているのかしら。


そんなにやたらむやみに鳴らさなくても
崇高な鷹はあまり鳴かなくてよ。


私の頭上の雨雲は
一体いつまで停滞するのかと
ひとりうんざりとしながら
雨に濡れた服を握りしめていた。




この時はまだ幼くて、
気づけば私は
周りの事に気をとられるばかりに
自分の事が見えなくなっていたの。


服を濡らした雨も、
キラキラと降る雪に
くすんだ私は気づけずに


せっかく腕に積もった雪の結晶も、
卑屈に零した涙と一緒に
溶けてしまっていたの。


空はいつも、
分け隔てなく全てのものに


幸せを降り注いでいたのに...

 

 


『遠視』 fin.

――――――――――――――



【はるかなる空】


 


空を見たの。


決して大きくはない、


ひっそりと咲いた、


箱入りの空。




でも、


そこに飛ぶ鳥は、


とても純粋だったのよ。




見上げた遥かな空よりも、


はるかにはるかに純粋だったのよ。

 


 

『はるかなる空』 fin

――――――――――――――


【浮き沈みの螺旋】



千切れた空なんて
錆びた心と変わらないのに
私の腕は空を求める。


汚れた海なんて
耳障りの世の中と変わらないのに
私の涙は海を聴く。


荒れた風なんて
人人の吐く言葉と変わらないのに
私の憂鬱は風を眺める。




そうして私は白になる。




けれど、
砂浜に浮かんだ少しの陰は
折り重なった太陽と
白の煙の中に聞こえる汽笛に
弾かれたように消えてゆく。


私の中にしか私はいないのに、
それでもまだどこかに私を探す。

≪このあと消失。≫

 

――――――――――――――

 


【過去の空の記憶】


 


見たかったのは、


変わらない空。




雲ひとつない空よりも、


虹が渡る空よりも、


ただ、変わらない空が見たかった。

 



変わらない空であってほしかった。


 


fin

――――――――――――――


【終戦の廃虚】



錆びれた色が突き刺さる。


痛いと鳴く声がちょん切られたように
色で泣くしかない
灰色の涙。


どんなに苦しかったろうと
壁に寄り添い頬をつける。


樹木のような鼓動もない
噛み締めるように張りつめた
強弱のない痛切な空気。


ただ泣くばかりである僕の涙の
半分の温かさでもあったなら
灰色の涙なんて
流さずに済んだのに、


訴える術を持たぬまま
独りぼっちで耐えてきた。


物語る時間の長さに


辛かったろう、
寂しかったろう、と


静まり返った
色を映さない廃虚の中に


ただ、
僕の泣き声ばかりが響き渡る。


 


『終戦の廃虚』 fin.

――――――――――――――



【 声 】

 


ちいさい泣き虫、


えんえんと。


小さなことを見つけては、


えんえんと。




でもね、


責めないでほしいの。


その涙、


その子の言葉なの。




ひとつひとつが言葉なの。


 


『声』 fin.

――――――――――――――


【幸せを喰らう野良猫】



道端に落としてった
人々の幸せの残飯を
今日に感謝して私は食べるの。


要らないと言って捨てた幸せも
よく見るとけっこう綺麗な原石で、


どうしてこれをそんな簡単に棄てちゃうのかと
私は不思議でならないの。


昨日を消して、
今日を破いて、
そうして明日にいこうだなんて、


贅沢を覚えた人間は、
少し速歩きすぎると思うの。


千切られた今日が可哀想だなんて、
忘れられた昨日が可哀想だなんて、
あなたは考えたことあるのかな?


我が儘を覚えた人間は、
毎日を 生きるオマケのように
飽きれば捨てれると勘違いしてるの。


1ページごとに破いてたんじゃ
いつまで経っても日記は綴られない。


ゴミと名付けて捨てられた切れ端の幸せが
とても悲しそうに泣いてるの。




だから私はそれを拾って、


今日に感謝して食べるの。

 



『幸せを喰らう野良猫』 fin

―――――――――――――


【アリの行列】



腐るほどいたアリの行列は
たった小さな石ころを置くだけで
規律を乱した。


そんな様子を上から眺めて
人間は鼻で笑うけれど、


群れる習性をもった弱虫の集まりが
仲良しごっこの最中に
勝気な奴が嘘を重ねて
でっち上げた些細な噂で
弱気な奴の全てを潰し
信憑性もない小さな言葉で
弱虫の集いに亀裂をもたらす


そんな僕らの世界と
なんら変わりはしない。


相手を信用してないくせに
下手な噂だけは信じる
馬鹿な人間に比べたら、


ただ互いを必要とし
心から信頼し合う事しか教わってない
馬鹿正直なアリの方が、


よっぽど利口かもしれない。




小さな石ころに
一度は規律を乱したって、


また新たな道を作り
ただひたすらにつき進む。

 



僕らはそれを教わっていながら、


僕らはそれを知らないという。

 



『アリの行列』 fin.

―――――――――――――


【ねぇ、カモメ】




ねぇ カモメ、


どうしてアナタは海の上を


そんなに優雅に飛ぶ事が出来るの?


こんなに波を荒らだてていても


アナタはそれを気にはしないの?




ねぇ カモメ、


アナタは時々悲しくならない?


アナタがいつも見渡してきた海が


いつの間にか


こんなに黒く汚れてしまった。




ねぇ カモメ、


私は海には入りたくないの。


私は海に染まりたくないの。


ただ眺めていたいだけなの。




なのにどうしてアナタは、


それさえも許してはくれないの?




海を泳ぐ事ができなかった者を


アナタは敗者と名付けて


オカシイと笑うの?




海に溺れてく者を


見てみぬふりなの?




ねぇ カモメ、


私は時々アナタが疎ましくなる。


傍観してないで応えなさいよって、


睨み付けてみたくなる。




けれど、それも見てみぬふり。

そんなの卑怯じゃない。




ねぇ カモメ、


私にも羽を頂戴。




こんな海を渡らなくて済むよう、


私にも羽を頂戴よ。


 



ねぇ カモメ、



応えて。。


 

 

………fin………

―――――――――――――


【かけがえのない星へ】



星がひとつ、落ちました。
一瞬にして、堕ちました。


大切な宝物を
ひとつ
失ってしまった模様です。


空はこんなにも晴れ渡っているのに
心は雨模様です。


落ちた星は未だ色褪せないのに
もうあの大空には戻れない模様です。


私がもう少し違う言葉をかけていれば、
未来は変わっていたかもしれない?


わからない、わからない、


だって、
こんなにいつもと変わらない空なのに
代わりのない星は
変わらない筈の空には


もう いない。


だって、
こんなにいつもと変わらない空なのに


もう いない。


もう いないんだ。

 



失って初めて気づく
存在の大きさ、


 


かけがえのない友達。


 

 

end.

―――――――――――――


【そうしてまた
  朝はやって来て】



こんなガラクタな街にも朝はやって来て
僕の眠りに不愉快にも音を立てる。


生半可な気持ちで挑んだ
夕焼けとのにらめっこも、


知らず知らずのうちに夢中になっていた
お月様との追いかけっこも、


全ては朝が打ち消して、
いつかの深い眠りから
また 現実に連れ戻される。




ハタラクニンゲン、


せっせ せっせと、


ハタラクニンゲン、


休めずに、




今日もお日様の顔を見ては
『また鬱陶しい一日の始まりだ』と
尖った口先から投げやりに
ギザギザの言葉を漏らしては、


寄り道の隅っこで見つけた小さな夢屋に
ガラクタな街で貰った米粒ほどの石を
生意気なこの足で、
蹴ってぶつけてやった。


今日もまた
この疲れた足取りで、
ガタンゴトン、電車に揺られ
四角い窓の外に映る
遠い過去の過ぎ行く日々に
『ようやっと生きてきたね』と
何とか自分を褒めてやりながら、


また、
こんなガラクタな街にも
そうして朝はやって来る。


憂鬱な朝、
鬱陶しい日々、
耳障りな発車ベル、


けれど、
石の投げつけられた日だって、
意志の折れそうになった日だって、
そうしてまた 朝は来るから、
こうしてまた 頑張れる。




働く人間、


せっせ せっせと、


働く人間、


休まずに、




今日も朝日に 『 おはよう 』 と
アマノジャクな屁理屈屋は
決してそんな事言ってやらないけど、




働く人間、


せっせ せっせと、

 



『 また、朝はやって来るから。 』


 

 

fin.

―――――――――――――


【絵 画】



まだ塗り終わってないこの太陽を
右手に持ってるこの筆で
支配してるのはこの僕で


太陽がエメラルドグリーンなんて
そんな筈はない


だけど僕が見上げてるあの太陽も
好きでオレンジになった訳ではない


そんな事を巡らせながら
僕の太陽は無色のままでいた


だけど僕にはそれが
何故だかお似合いに見えた


まだ何色にも染まってない
見る人によって何色にでもなれる
無色という未知の色




僕は筆を放棄して
草むらにストンと寝転んで
あの太陽に話しかけてみた




" 君は本当は何色になりたかったの?"




僕の友達の無色の太陽も
不思議そうにそれを見上げていた

 


 

『絵画』 fin.

―――――――――――――


【電工クラゲ】



電工世界にそびえ達つ巨大クラゲ。


こんなにも広い空の下で
自由に駆け回る事も出来ない。


地という枷に縛られて
頭脳に侵蝕されゆく街を見据えるしか出来ない
カワイソウなクラゲ。


だけど、地の枷から解き放たれたところで
自分一人では立つことも出来ず、
結局は倒れて街や人々を脅かす怪物にしかなれない、
カワイソウなクラゲ。


自ら絶つ事さえ出来ない君を哀れんで
僕がハサミで君の身体から伸びた長い長い腕を
たった一本、ちょんぎっちゃえば
街は混乱に騒ぎ狂うのだろう。


普段は見向きもしないくせに、
いなくなったら騒ぎ立てるんだ。


普段は気にも止めないくせに、
いなくなって必要とするんだ。


君はいつから、そうしてそこに
ずっと立って、身動き一つ許されず
腐れゆく街を、荒(スサ)みゆく人々を
見下ろしてきたの?


見上げた僕の、ちっぽけな器を
何十個分重ねてやっと届く
高く高く大きな君は
何故こんなちっぽけな僕より
身動きがとれない?


大きくなればなるほど、
上にいけばいくほど、
自由や幸せが小さくなっていくのは
何故なのだろう?


箱が小さかった頃に見た空が
くだらなく見える心が犯人なのか、
大きな箱になればなるほど
シガラミやキソクが増える事への酸欠なのか。


自由と幸せと掲げる両手の大きさが
必ずしもイコールしないのは
何故なのだろう。




巨大都市に生きる電光クラゲ
巨大都市に居きる人工クラゲ


君は本当にそれで、幸せなの?
君は今、幸せなの?


 

 

『電工クラゲ』

――――――――――――――




まわりには 人、人、人。


そのなかでいきる 私、私、私。


みえるのは 渦、渦、渦。


えがくのは 海、海、海。


こんなヨノナカだからこそ


すてないで 夢、夢、夢。


あこがれたのは 空、空、空。




そして 宇宙。




てのひらには 涙。


めのなかでは 洪水。


こんなワタシだからこそ


ココロには 勇気、勇気、勇気。


いつしかセナカには


おおきな おおきな 翼。




そして 未来。


 


『 切り取ったのは遥か彼方の哀れな空。 』


 


希望、そして、絶望。


まわりには 人間、人間、人間。


そのなかにいきる 自分、自分、自分。


みえたのは 泣き顔、泣き顔、泣き顔。


みたいのは 笑顔、笑顔、笑顔。




そして 明日。


 


 

fin.


――――――――――――――



【僕の一大イベント】



僕の飼ってる金魚は、
いつも世話しない。


暴れる沢山のあわぶくと格闘しながら、
エサを食べるのだって一大イベントだ。


あわぶくと共に あっちへ こっちへと
ふらふら揺れ動くエサを追いかけて
金魚も負けじと あっちへ こっちへ


これは生半可な覚悟じゃ
出来たもんじゃない。


なんせ命を繋ぐための一大イベント。

≪このあと消失。≫

 

――――――――――――――



【虹色カメレオン】


 

この人間というカメレオンは、


摩訶不思議な万華鏡世界の部屋で


鏡とひとり、


にらめっこをしていたのです。




僕はどんな色も吸収して


自由自在に染まる事ができるのだと


度々自慢をしていたカメレオンは、


あっちへ行ってはこっちへ行っては


ペコペコお辞儀を下げたり


はたまた最先端の色を探しては


カラフルに身を纏いました。

 



けれどもある時、


この万華鏡世界から色という色が


すべて消えてしまったのです。




すると同時にカメレオンの中から


一切の色が千切れ千切れに


失われてしまいました。




鏡に映る


半透明になってゆく自分の姿を見て


カメレオンは後悔に涙しました。




「僕には色がない」


「僕という色がない」




得意の色を失ったカメレオンは


特異な目で見られるようになり


誰からも相手にされなくなりました。




それでもカメレオンは立ち上がり


自分色探しの旅に出る事にしたのです。


 


来る日も来る日も、


泥々になりながら歩き続けました。




風の吹く日も、雨の降る日も、


消えゆくカラダと闘いながら


決して諦めませんでした。


 


けれども色々な世界を知るにつれ


人人の冷たさがつらつらと


降り積もるばかりでありました。




どこに行っても煙たがられ


「この世界から色を食べた怪物」と


言葉の石を投げつけられました。


 


              *

 



空を見上げるちからもなく


ボロボロになったカメレオンは、


足元に咲いている


色のない菜の花のそばに座り


「ごめんね…。」


と瞳から一筋の雫をこぼして、


静かに 目を閉じました。




              *




するとカメレオンの涙が天の雨となり、


天の雨は沢山の色を降らせました。

 



やがて久しぶりの青い空が広がったころ、


そこには他の何者にも真似出来ない


幾千もの色に輝く虹が、


翳したのであります。


 

 

『虹色カメレオン』 fin.


**********************************



今日も高らかと。




 

07:19 ぽえむ。 comments(2)
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